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沼津でトークイベント「YUEN」初開催 移住者などが沼津との由縁語る

トークイベント「YUEN」

トークイベント「YUEN」

 トークイベント「YUEN(ゆえん)」が6月1日、沼津の飲食店「猫煮干」(沼津市平町)で開かれた。

「猫煮干」のワンプレート = 沼津でトークイベント「YUEN」初開催 移住者などが沼津との由縁語る(写真提供=yunasweets)

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 沼津市内で干物バー「FABOTTO.(ファボット)」(高島町)を経営する坂倉由希子さんが初めて企画した同イベント。沼津に移住した人や、沼津に住み続けることを選んだ人たちが、「なぜこのまちを選んだのか」「このまちをどのように楽しんでいるのか」という自身の物語を共有することを目的に開いた。

 当日は、水野響さん、安藤慎悟さん、茂木駿太さん、坂倉由希子さん、沼津観光協会アンバサダーで「よい子」として活動する武藤弘さんの5人が登壇し、それぞれの沼津との関わりや活動について語った。市内外から18人が参加した。

 沼津出身の水野さんは、柔道整復師の資格取得後、名古屋市内のピラティススタジオに約6年間勤務。その後、沼津にUターンした経緯を紹介した。高校時代にフェンシング部に所属し、サッカーJリーグ「清水エスパルス」に熱中した経験から「頑張る人を支えたい」と、人の体を支える仕事を志したという。

 水野さんは「何かあった時は海に行ってたそがれている。泳げないので見るだけ」と笑いを誘いながら、「Uターンして気付いたのは沼津の海の音だった。沼津は程よく都会であり田舎でもある。うるさすぎず、孤独すぎず、挑戦しやすい環境がある。応援してくれる人がいて、人との縁がつながっていく。今は皆さんにたくさん甘えさせてもらっている」と話した。

 愛知県豊橋市出身の安藤さんは、筑波大学大学院修了後、東京都内で建設コンサルタントとして勤務。大学院時代に「関係人口」をテーマに研究や地域活動に取り組んだことや、茨城県桜川市で地域交流イベント「100人カイギ」の発起人兼キュレーターを務めたことなどを紹介。2025年7月に、沼津市100人カイギを通じて生まれた縁をきっかけに沼津へ移住した。「『ポジティブな納得感』をキーワードに、人や場づくりを通じた地域づくりに関心を持ち、沼津で新たな挑戦を模索している」と話した。

 函館生まれ横浜育ちで、2024年に沼津へ移住したITエンジニアの茂木さんは、移住の理由について、「首都圏へのアクセスの良さ」「物件検索で見つけた偶然の出合い」「好きな作品『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台だったこと」の3つを挙げた。

 移住当初は地域との接点が少なかったが、タロットカードをきっかけに人とのつながりが生まれたという。茂木さんは「大きな課題解決を目指すよりも、まずは今楽しいことを大切にしたい。ITスキルを生かして面白いものを形にしながら、この魅力的な沼津のコミュニティーを楽しく泳ぎ回るプレーヤーであり続けたい」と話した。

 坂倉さんは、歯科衛生士として23年間働きながら、夜は干物バーの店長として活動していることを紹介。「干物はただの食べ物ではなく、地域の文化であり、会話であり、人とのつながり」と話した。

 イベント名の「YUEN」については、「ご縁」「理由」「原点」、そして人と人をつなぐ場所という意味を込めたと説明。「人はご縁でできている。歯科も食も地域も全部バラバラではなく、点だった経験が線になってきた。これからも食育や口腔育成、多業種連携を通じて地域の人がつながる場を作っていきたい」と話した。

 愛知県出身で、現在は沼津観光協会アンバサダーを務める武藤さんは、コロナ禍をきっかけに東京から沼津へ移住した経験を紹介。「このまちで私ができること」をテーマに発表した。

 武藤さんは、沼津や県東部のイベント情報がまとまっていないことに気付き、自らイベントカレンダーの発信を始めたという。移住記念日を祝うイベントや芋煮会の開催、地域イベントのサポート活動についても紹介し、「イベントを主催できる人を増やし、この街を楽しくするプレーヤーを増やしたい。このまを楽しみ、その楽しさを伝え、人と人をつなぐことが自分にできること。あなたにもこのまちでできることがある」と呼びかけた。

 沼津市から参加した30代女性は「子どもの頃から当たり前だと思っていた富士山や海、川、風の魅力を改めて教えてもらった。沼津の人と人との優しいつながりも感じ、このまちをもっと思い切り楽しみたいと思った」と話していた。

 坂倉さんは「今後も沼津を愛し、沼津を楽しむ人たちに登壇してもらい、第2回、第3回と続けていきたい」と意欲を見せる。

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