食べる 見る・遊ぶ

伊東の駅弁店が移転・リニューアル 地域の名物取り扱う「メディア」目指す

新店舗で名物の「いなり寿し」を持つ、駅弁販売歴60年の稲葉さん。

新店舗で名物の「いなり寿し」を持つ、駅弁販売歴60年の稲葉さん。

  • 133

  •  

 JR伊東駅構内にある弁当店「駅弁の祇園伊東駅店」が3月29日、旧店舗から移転リニューアルオープンした。

[広告]

 1946(昭和21)年、主にいなりずしを販売するすし店として創業した同店。伊東駅での駅弁販売は1959(昭和34)年から始めた。1962(昭和37)年には乗降ホーム内からそばなどが飲食できるスタンドを併設。「伊東のソウルフード」と呼ばれる少し甘めのだしが特徴のそばは、地元内外に多くのファンを持っていた。

 今回移転した店舗は、弁当の販売とみやげ物の販売に特化したもので店舗面積は4坪ほど。同店自慢のいなり寿し(620円)や幕の内弁当(810円)、大ぶりな身が特徴の「ぎおんのからあげ」(3ケ入 530円)の販売は引き続き行っている。

 新店舗では弁当の販売のほか、伊豆の名産を中心とした各種アイテムが販売されているのが特徴。品数は約50品目で、伊豆のニューサマーオレンジを使ったゼリーや、下田のハチミツ、西伊豆の潮かつおなど伊豆の特産品が並ぶ。

 商品のラインアップについて、守谷匡司社長は「伊豆半島では地域に根付いた生産者や作家がとても多い。地元の人が伊豆半島外に出掛ける場所であり、観光客が伊豆を知る場所である駅を利用した、店舗を運営したいと考えた。生産者たちが持つストーリーを伝えるメディアとしての機能も考えている」と話す。

 販売する商品については、実際に生産者に会ったり、触れたり、直接守屋社長が全てセレクトしたという。「大量に作られる商品よりも、その人の顔が見える商品を選んでいる」と守谷社長。

 今後は、伊豆の生産者たちがより見える店舗づくりをしていく予定で、守谷社長は「自身の店舗だけでなく、地域全体が盛り上がる施策をしていきたい。DC(ディスティネーションキャンペーン)やオリンピックの好機を、きちんと真面目にやっている人たちに照らしたい」と話す。

 営業時間は7時30分~18時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース