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三島の大岡信ことば館で「紙の魅力」を集めた展覧会 紙すき体験も

会場の様子

会場の様子

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 大岡信ことば館(三島市文京町)は11月21日から、企画展「ペーパー?ペーパー! -世界は紙にも還元できる-」展を開催している。

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 本展は、大岡信の詩「世界は紙にも還元できる」に沿って、様々な切り口から紙の魅力に焦点を当てたもの。特に昨年ユネスコ無形文化遺産に「日本の手漉(すき)和紙技術」として登録された日本古来の和紙に特に注目。和紙の原料や作り方、利用方法までを紹介するとともに、色や模様、さわり心地もさまざまな和紙を一堂に集めている。

 大岡さんの詩や評論の仕事が、書籍や新聞といった「紙」に収められているように、古代から情報の多くが紙によって伝えられてきたことや、大岡さん出身地である県東部の産業でもある紙づくりに目を向けてもらうために企画された。

 展示では、古来から品質の良さで知られ、江戸時代には多くの幕府公認の「御用紙」を生産していた「修善寺紙」も取り上げられている。また、展示室では一部を除き写真撮影も可能。立体的に展示された紙の空間で、座って鑑賞を楽しむこともできる。

 また展示だけでなく、ワークショップなども開催。、会期中は紙漉き体験、メッセージカード作り、駿河凧を作ろう、ランプシェード制作、モビール作りといった、紙に関するさまざまな体験講座が企画されている。

 同館学芸員の奈良本真紀さんは「紙は私たちの生活に欠かせないもの。奈良時代の万葉集の歌を大岡さんが紹介し、現在私たちが知ることができるのも、紙があるから。もし紙がなかったらどうなるか想像して欲しい」と企画意図を語った。

開館時間は10時~17時。月曜休館(祝休日の場合は開館し、翌平日休館)。月曜休館。入館料は、大人=1000円、大学=600円 、小中高生 200円。展覧会は3月6日まで。

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