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沼津・アスルクラロが開幕戦勝利 今井新監督「喜び分かち合いたい」

初戦で活躍する尾崎選手 (C)2020azulclaro

初戦で活躍する尾崎選手 (C)2020azulclaro

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 愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市足高)で6月27日、サッカーJ3開幕戦となるアスルクラロ沼津と藤枝MYFCの試合が行われた。

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 新型コロナウイルスの影響で開幕が約4カ月遅れ、無観客のリモート試合となったが、リモート応援システムが導入され、ネット配信で観戦するサポーターは、スマートフォンを通じて歓声や拍手、チャントコールなどをスタジアムのスピーカーに届け、選手に声援と送った。

  選手や監督などが医療従事者に向けて感謝の拍手を送るイベントを挟んでから開始した試合は、前半1点を失った沼津が後半32分にコーナーキックからDF藤嵜智貴の同点弾を決め、後半38分にはDF尾崎瑛一郎が勝ち越しPK弾を決め、2-1の逆転勝ちで静岡ダービーを制した。

 今季就任した今井雅隆監督は「前半の立ち上がりは、選手もプレッシャーがありスピードを上げすぎて失点したが、後半は我慢強く自分たちのスタイルを取り戻すことができた。内容はこれからも改善が必要だが、勝利を沼津のサポーターに届けられた」と笑顔を見せた。

 1得点1アシストを決めた尾崎選手は、「みんながあそこまで頑張って侵入して取ってくれたPK。仕事を果たすことができて良かった」と振り返った。

 得点直後、スタンドに向かって指さししたことについては「リモートマッチのカメラがそこにあることが分かっていたので、できる限り見ている人に喜びをアピールしたいと思った」と話した。

 尾崎選手は「たくさんの人が動いてくれて、試合ができるようになったことに感謝の気持ちを持ってサッカーに取り組まなくてはいけない。7年間このクラブに在籍して、毎シーズンこの感謝の思いが変わったことは無い。僕はずっとそれを意識してこのクラブでやってきている。周りの選手もそれを感じてくれたら」とも。

 沼津のサポーターに向けて今井監督は「ぜひ今度はお客さんの前で我々のサッカーをお披露目して、共に喜びを分かち合いたい。地域密着のスポーツの総合型クラブとして、子どもたちを通わせている皆さん、サッカー関係者、スポーツに関係する方に『沼津のサッカー、面白いよね、魅力あるよね』と思ってもらえるよう、沼津がまとまってスポーツ文化の発展に向けて前に進んでいけたら」と話した。

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