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三島のカフェが閉店で文化祭企画-「アートの拠点」惜しむ声も

ククルクの歴史を綴る壁面の装飾と店主の桐澤さん

ククルクの歴史を綴る壁面の装飾と店主の桐澤さん

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 三島市の「cafe cucurucu(=カフェ・ククルク)」(三島市一番町)が11月22日、閉店した。

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 店主の桐澤智子さんが2010年12月に開いた同店。店名の「ククルク」はスペイン語で鳥の鳴き声を意味し、「伊豆、ときどき南米」というコンセプトで、ラテンアメリカの料理や、地元食材を積極的に利用したメニューを提供してきた。

 店舗は、1階にカフェスペース、2階にスタジオを備え、カフェの営業のほか展覧会やライブやワークショップ、語学や歴史、文章の講座などを多数開き、カルチャーセンターのような役割も果たしてきた。

 営業最終日となる11月15日には、「ククルク文化祭」と題したイベトを開催。これまでの活動を振り返る展示が行われる中、閉店を惜しむ常連客や、同店を会場としたイベントの主催者など約30人が思い出を語り合った。

 桐澤さんは「文化的な人が集まる場所になるといい、と思いながらコーヒーを出してきたが、実際にそうなった。それは自分が望んでいたことなので、とても良かったと思う。自分は引っ越して三島から離れてしまうが、ここで生まれたつながりが、これからもこの街で続いてほしい」と期待を込めた。

 イベントに参加した三島市在住の30代女性は「このカフェを通じてできた友達や新しく出会った世界がたくさんある。駅の近くで気軽に集まれる文化的なカフェがなくなってしまうのは寂しい」と話していた。

 同店の跡にはレストランが入り、12月オープンを予定している。

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