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沼津の菓子店が「これはこれは」復刻 先代の味、常連客の要望受け

商品を持つ中川英俊さん(右)と母の節子さん

商品を持つ中川英俊さん(右)と母の節子さん

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 菓子店「グランマ」(沼津市上土町)が7月5日、栗まんじゅう「これはこれは」焼きたて即売会を行う。

「これはこれは」

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 同店は1901(明治34)年に「旭園本店」として、現在のオーナーパティシエの中川英俊さんの曽祖父に当たる寿計さんが創業。1998(平成10)年にいったん閉店したが、洋菓子店「グランマ」とし、2013(平成25)年10月にリニューアルオープンした。

 今回復刻する「これはこれは」は、英俊さんの父で4代目の壽一さんの時代に販売していた栗まんじゅう。丸ごと1粒の栗を白あんと皮で包んでいる。

 英俊さんは「書道家である上田桑鳩さんとの出会いがきっかけ。上田さんから助言をもらい、父が試行錯誤を重ねて完成した」と話す。上田さんは書道家で日本経済新聞の題字などを担当。

 発売後、多くの来店客が目的で買い求めるほどの人気商品に成長したが、リニューアルをきっかけに店頭から姿を消した。同商品は現在も常連客から復活を望む声が多く寄せられ、当時のレシピを元に基に改良を加えて再現した。

 焼きたて即売会は月に1回開催予定。通常は「これはこれは」の題字に旭園本店とプリントされた個包装で販売しているが、即売会では簡易容器で提供するため通常価格(1個300円)より安価の250円で販売する。

 英俊さんは「先代と全く同じ物はできないが、少しずつ改良しながらベストに近づけられるよう探っている。焼きたては皮が丸くふんわりとした食感と、やわらかい白あんの味が特徴。この味を多くの人に味わってもらいたい」と話す。

 即売会は11時~13時(売り切れ次第終了)。営業時間は10時~18時30分。水曜・第3火曜定休。

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