函南のプラネタリウムで音楽家がコンサート 「楽しみ」作る音楽を

プラネタリウムの満天の星空を見上げる田中さん

プラネタリウムの満天の星空を見上げる田中さん

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 函南町のプラネタリウム「月光天文台」(田方郡函南町桑原)で11月21日、「音と光と香のプラネタリウム 星空コンサート」が開催される。

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 同イベントは、音楽家の田中みどりさんが星空をイメージして選曲した楽曲をプラネタリウム内で演奏し、音楽、デジタルプラネタリウムによる映像、アロマの香りを楽しむもの。演奏する曲目は「テルーの唄」「瑠璃色の地球」など幅広い選曲による8曲を予定。プラネタリウムの星空と連動し、田中さんによる解説なども行う。

 田中さんは山梨県出身で、現在三島で音楽教室を運営する傍ら、自ら作詞作曲などの音楽家の活動を行っている。幼いころからピアノを始め、大学で音楽教育の道へ。その後、中学校の音楽教師となり、結婚・3人の出産・育児を経て現在の活動を行っている。

 田中さんは幼少期のことを「練習するのが大嫌いなのに、発表会での演奏や、パフォーマンスするときに喜んでくれる人たちに触れる音楽は大好きだった」と振り返る。

 出産・育児で一時期中断していた音楽活動再開のきっかけは、田中さんの長男が通う幼稚園仲間で結成されたバンド「どんぐり’s(どんぐりーず)」。当初は幼稚園のイベントで出し物をする時だけの活動だったが、その後活動範囲が広がり、現在は市内の施設を中心に演奏を行う。今年で活動14年目を迎えた。

 その活動をきっかけに、音楽の喜びを子どもたちに伝えるべく、自宅を改造し「田中音楽寺子屋」を開塾。幼稚園生から大人まで幅広い生徒にレッスンし、田中さんに指導を受けた生徒は延べ130人に上る。

 活動を通して市内施設やイベント、団体のテーマソングを依頼されることも多く、作曲した数は100曲以上。多忙な活動について田中さんは「自分では大変だと思っていない。楽しそうな場所や内容のものを引き受けている」という。

今回のイベントは田中さんから提案したもの。「大勢の人が集まるのは緊張するし大変だが、困難や課題を乗り越えて達成した喜びの方がはるかに大きい。今回のコンサートも参加者の期待以上の喜びを発揮できれば」と意気込み、「星と音楽の融合をぜひ楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は14時30分。料金は600円。チケットは残りわずか。問い合わせは月光天文台(TEL 055-979-1428)まで。

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