屋外上映会「スキマcinema(シネマ)『ベルヴィル・ランデブー』」が8月30日、沼津新仲見世商店街(沼津市大手町)で開催される。
「スキマcinema」は、空きビルの屋上や空き地、商店街など、まちの隙間空間を会場に映画を上映する移動式ミニシアター。新仲見世商店街で初めて上映会を行ったのは2019年8月。同商店街での上映は今回で5回目となる。企画としては6回目に当たり、2024年は雨のため開催できなかったことから、同商店街では2年ぶりの上映会となる。商店街にスクリーンを設置し、映画館に見立てて上映する。
今回上映する同作品は、2002(平成14)年に公開されたフランスの長編アニメーション映画。自転車レースに熱中する少年シャンピオンと、その祖母が繰り広げる大冒険を描いた作品で、アカデミー賞長編アニメーション映画賞にフランス映画として初めてノミネートされた。
独特の絵と動きで描かれる作品世界に加え、ジャズを中心とした音楽も特徴。主題歌はアカデミー賞歌曲賞にノミネートされ、ギタリストのジャンゴ・ラインハルトや、映画俳優チャールズ・チャップリンらへのオマージュも込められている。
スキマcinemaの主宰者でグラフィックデザイナーの大木真実さんは、「数年前に試写会でこの作品を見た時、すごく良くて、音楽もかっこいいと感じた。沼津近郊の映画館で上映されなかったので、いつかやりたいと思って温めていた」と話す。
「今回、商店街を会場に選んだのは、作品におばあちゃんと孫が登場することも理由の一つ。地域の皆さんにも楽しんでもらえる作品だと思った」と大木さん。
同商店街の井草雅彦さんは「商店街が単なる通路ではなく、人が集まって楽しめる場所になれば。アーケードを外した後の使い方を考える中で、スキマcinemaの上映会はその一つの形になった。上映会は多くの人に喜んでもらえていて、新しい商店街の可能性を感じている」と話す。
大木さんは「字幕付きの作品だが、せりふが少なく登場人物が多くを語らないため、字幕を追う場面も比較的少ない。小さな子どもから大人まで楽しめる。夏の終わりに、商店街で映画を見るという特別な時間を過ごしてもらえたら」と来場を呼びかける。
上映時間は18時30分~19時50分。料金は、一般=1,500円、学生=500円、未就学児無料。自由席で、飲食物の持ち込みも可能。雨天・強風時は同商店街屋内で上映する。