暮らす・働く

修善寺で「住む」と「働く」が同居する企画説明会 オフィス兼住宅で入居者支援も

プロジェクトの完成予想図を横に古藤田社長(左)と飯倉さん

プロジェクトの完成予想図を横に古藤田社長(左)と飯倉さん

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 修善寺にある古藤田商店(伊豆市爪生野、TEL 0558-72-6575)で9月2日、「ドットツリープロジェクト修善寺」説明会が開催された。

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 同プロジェクトは、建設資材会社である古藤田商店が所有する、同社の工場跡約2240平方メートルにオフィス付き住宅12戸を建設するもの。間取りは60平方メートル・2LDKの住宅と約15平方メートルのオフィスを貸し出すもので、オフィスと住宅は敷地内にあり、家賃は13万5,000円の設定だが、視察受け入れやセミナーへの登壇など一定条件をクリアすると3万円の減額となる。

 同プロジェクトについて、プロジェクトリーダーで古藤田商店の古藤田博澄社長は「伊豆地域の活性化を企業として考えた企画。この土地は長年同社の工場があり、創業の地でもある思い入れのある土地。大型の商業施設を誘致するのではなく、周囲の人や会社を巻き込みながら住人と地域が発展していく環境を作ることを考えた」ときっかけを話す。

 プロジェクトでは、住居と職場の提供だけでなく、プレスリリースのなどの情報発信支援やランチミーティングの設定、勉強会開催など住民のビジネス支援なども行う。

 住民のビジネス支援について、同プロジェクトデザインを担当するNPOサプライズの飯倉清太代表理事は「今までの移住を促す企画は住居や生活環境の提供のみだったが、長く暮らすために重要なのは仕事を回す環境。当プロジェクトでは暮らしをサポートするだけでなく、仕事につながる人脈ネットワーク作りやメディア支援など、多くの人が集まる場の提供を目的としている」と話す。

 現在入居者を募集しており、入居者はプロジェクトメンバーとの面談が必要。想定する入居者について「子どもから目を離せないが仕事のしたい母親などが上がるが、幅広い世代が集まってほしい」と古藤田社長。飯倉さんは「どんな世代でもいい。企業を目指す学生など、志のある人が集まれば」とも。

 完成は2016年3月を予定しており、今後について古藤田社長は「行政主体や補助金を想定した事業ではなく、民間と地元の力を最大限生かしたプロジェクトを進めたい」と話す。また飯倉さんは「仕事と暮らしをセットで考える、日本では珍しいモデル。民間主体で運営されている施設と連携を取りながら、今後の発展を目指していく」と地域発のロールモデルを目指す。

 説明会は今後2回開催される予定。

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