南伊豆のサル園でベビーラッシュ 「さる年生まれのサル」15頭を確認

母ザルに抱かれる、今年生まれたばかりの赤ちゃんザル

母ザルに抱かれる、今年生まれたばかりの赤ちゃんザル

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 南伊豆のサル園「波勝崎苑(はがちざきえん)」(賀茂郡南伊豆町伊浜)で現在、ニホンザルが出産ラッシュを迎えている。

1歳を超えて乳離れしたが、親元によりそう子ザル

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 南伊豆の南端に位置する同園。海沿いの自然環境でニホンザル約300頭を飼育しており、東日本で最大規模のサル園として知られている。

 同園では初夏を迎えるこの時期にサルが出産期に入り、毎年30頭ほどの赤ちゃんザルが誕生する。今年の1番早い出産は4月3日で、現在まで約15頭ほどが確認されている。どの赤ちゃんザルも母ザルの胸に抱かれながら成長していく。

 同園で30年飼育係を勤めている高橋利広さんは「サルは5歳になると大人になり、子どもを産み始める。母ザルは子ザルが乳離れをするまで1年間育児を行う」と話す。

 高橋さんによると、サルは1年おきに出産と育児を繰り返すといい、「子どもが育っていく条件は、エサをしっかり確保できる母サルと、影響力の強い父サルの存在が必要。弱いサルだと子ザルと一緒に集団の外で暮らさないといけない」とサルの世界の厳しさを話す。

 毎年赤ちゃんザルの観察を行っている高橋さんは「出産ラッシュは7月くらいまで。30年間も見ていると、美ザルや男前、そうでもない顔などさまざまな表情がある。子ザルの豊かな表情を見に、ぜひ足を運んでほしい」と話す。

 営業時間は8時30分~16時30分。入場料は、大人=700円、小学生以下=350円。

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