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「沼津の風景」をアップデートする。コミュニティマネージャーを募集

提供:一般社団法人lanescape 制作:沼津経済新聞

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 2013年から沼津の川辺が賑わいを見せている。

 沼津では現在「ミズベリングかのがわ」「リノベーションまちづくり」を中心とした活動が活発に行われていて、その動きはさまざまな世代の垣根を越えて、大きな動きになっている。その中心的存在として活動している一般社団法人「lanescape(レーンスケイプ)」が、一緒に沼津のまちと川辺の風景を作る人材を募集している。青果店の経営者と市役所の職員という異色のコンビが立ち上げた法人は、どんな経緯で設立したのか。彼らが見つめる「風景」の先には、何が見えるのか。今回は、代表理事の小松さんから現在の目指す姿と、これからの展望について話を伺った。

海外で見た、自由な「河川の風景」

 今回お話を伺った小松浩二さんは、大学卒業後に食品バイヤーとして活躍。5年間の会社員生活を経験し、カナダへは1年ほど滞在した。もともとアウトドアの好きな小松さんは、スキーやカヌー、ロッククライミングなど現地の自然に溶け込み楽しんでいたという。

代表理事の小松さん

 そのときに小松さんはカナディアンロッキーで「河川の自由な風景に触れた。日本とは異なる河川の利用方法に最初は驚いたが、むしろカナダや世界の魅力的な街の河川利用のほうが自然で、あるべき姿だと感じた」と振り返る。

 小松さんは1年間のカナダ滞在を終え、故郷である沼津で生産者のストーリーと思いを販売する青果店「REFS(Real food story)」を29歳で起業。若い小松さんの青果店には、さまざまな人が訪れ「若者が集まる場所が少ない」という声を聞き、2011年、夜間の歩道を使って自由な雰囲気で往来と交流ができるよう「ナイトマーケット」を企画。当初小松さんたち数店舗で始めたナイトマーケットは、その後参加店舗も増え、あげつち商店街は次第に盛り上がりを取り戻していった。小松さんは「大きな目標はなく、ただただ来店客の声を聞き、自身でできることを実践したまでで、まちのみなさんの意見を取り入れただけ」と笑う。

上土商店街で行われたナイトマーケットの様子

 そんな小松さんに転機が訪れたのは2015年2月。その年から始まった「リノベーションまちづくり・リノベーションスクール」で、遊休物件の活用の手法を目の当たりにしたとき。

 小松さんは「住人の高齢化などの問題で空き家になった家屋。この空き家を利用して街の活性化に寄与したいと考えていたが、他人から大事な建物を預かり、新しい魅力を付加して貸していくというのは、個人商店では限界があった。街の魅力を伝え、活動する人たちを支援する新しい器や機能が必要となった」と当時を振り返る。

新たな出会いが「街の風景」を作るきっかけに

 そのとき小松さんはパートナーのひとりとなる人物に出会う。現在理事として活躍している渡邊和之さんだ。渡邊さんは、大学卒業後に一般企業の経験を経て、地元沼津で市役所の職員として活動。渡邊さんは現在、まちづくり政策課に所属していて、街づくりの第一線で活躍している。

理事の渡邊さん

 渡邊さんは新法人の設立について「民間が行うまちづくりと、行政が行うまちづくりには大きな開きがあり、それぞれ行えることが異なる。この2者間を繋げることで公共空間の利活用やまちづくりが加速していくと考え、ブレることなく1人でやり続け、パブリックマインドを持っている小松さんと事業を行いたいと思い、声をかけた」と話す。

 「lanescape(レーンスケイプ)」はユニークな事業と事業をつなげ新たな道をつくろう、公共と民間の狭間にレーンをつくり新しい風景を描こうということから名付けられ、2017年に団体を設立した。lanescapeは、沼津市内で遊休化している不動産物件を活用し街に新しい活路を見いだす会社として機能している。

広がる沼津の「風景」たち

 新仲見世商店街にある「NUMAZU DESIGECENTER(沼津デザインセンター)」や「El Pasito(エルパシート)」、静岡県初のクラフトジン工場「沼津蒸留所」の開所にかかわった。

 これまで有効な活用手段のなかった遊休不動産を活かすプランを事業者と考え、場合によっては、融資先の紹介や、資金調達のサポートも行ってきた。

 こうして「サルサダンススタジオ」「クリエーターのためのデザインスタジオ」「クラフトジン工場による川辺の利活用」など、新しい事業が生まれ、これら魅力ある事業がこのエリアの価値に変化をもたらしていった。

狩野川沿いに位置するハマノテイの風景

 また自主事業として、沼津に観光で訪れ、その魅力をつないでいく施設として、築40年の川沿いの一戸建てを改修し、まち宿「魚町 蔵ノ上」を宿泊業も展開している。

自らリノベーションすることも

 これら事業の収益は、さらに街に投資を通して新なチャレンジを支援、そして情報発信をし、沼津ジャーナルや、沼津経済新聞を運営する。地域メディアを通じてシビックプラウドを育み、地域の魅力を全国へ届け、沼津の新しい事業の良い循環を生み出そうとしている。

新しい「風景」を作る事業にも

 そして、遊休不動産だけでなく、公共空間の利活用も行っている。国や市が関わる狩野川利用調整協議会から委託を受けて、狩野川沿いの「かのがわ風のテラス」を運営し、テラスに椅子やテーブルを置き、河川敷と街の導線の変化に挑戦している。同所で毎週水曜日に行われているランチマーケット「on the terrace」は市中心市街地で働く人にとって憩いの場所となり、フードトラックを運営する人にとっては大事なスタートアップの場所にもなっている。

Retreat in the Cityの様子

 10月から「Retreat in the City」事業が風のテラスで始まった。カヤック、SUP、ヨガ、ドッグラン、キャンプ、セグウェイなどのアクティビティの日常の利用しやすさ、課題点を実証し沼津の新な日常を作ろうとしている。

 運営スタッフとして活動している今田大登さんは、沼津市出身。現在東京の大学でまちづくりを中心に学んでいる大学院生。リモート授業が中心となり、現在川辺の事業と同法人が行う事業などを担っている。

現在大学院生として勉学にも励んでいる今田さん

 今田さんは「lanescapeでは学ぶことが多くあり、とても刺激になっている。大学では学べない事業の運営、地域に関するアプローチ方法やコミットの仕方なども体感できる。今自身が地域で行っているイベントも、同法人で学んで得た部分が多い」と話す。今田さんは現在、同法人で学んだ知見を生かしたサークル活動を行い、地域を盛り上げている。

求めるのは一緒に「風景」を作るメンバー

 今回募集するのは、街の風景を変化させるコミュニティマネージャーの見習い。同法人の事務的サポート・情報発信をしながら、地域資源を活かすコミュニティーを育む支えてくれるコアメンバーを募集している。

 具体的業務としては、川辺を日常利用ができるようコミュニティへの利用促進やそのサポート。宿泊するゲストへ沼津の旅を面白がっていくためのコンシェルジュ的業務、情報発信、また各種手続きなどの事務作業となる。

 小松さんは「沼津が好きで、パブリックマインドの強い人がこの事業には適任。まずは地域を魅力的にする手段を一緒に学びながら、自身の今後を決めてもいいと思う。"まちづくり"や"地域活性"という曖昧なキーワードより、自身が"好き"と思える景色にどうアプローチしたいか、という人を求めている」と話す。

 沼津の景色をさらに素敵にするlanescape。新しいメンバーには、あなただけしかできない景色がまっているはず。

Lanescapeのメンバーたち

lanescapeスタッフ募集要項

■申込受付期間随時募集

■仕事内容同法人の事務・情報発信、地域資源を活かすコミュニティーを育む支える事業

■雇用形態・給与アルバイト:時給950円~
※経験によって応相談 (試用期間3ヶ月)

■福利厚生交通費支給

■勤務地沼津市上土町

■勤務時間日 3時間・5時間・8時間(あなたが選べるワークスタイル)

■勤務日数週 3日~5日

■応募・選考方法 履歴書を下記メールアドレスまで送付ください。
lanescape.ne@gmail.com
→書類選考
→面接
→内定

※次の選考に進む方のみ、弊社よりご連絡差し上げますこと予めご了承ください。
※時期により、選考方法が異なることがあります

■お問い合わせ lanescape 採用窓口
lanescape.ne@gmail.com
055-963-4556
担当 今田

■URL http://numazu-j.net/lanescape.html

■求人URL http://numazu-j.net/recruit/

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