修善寺の高校で「就業体験」ゲーム 三島の建設会社と共同企画

テーブルを取り囲み、課題を取り組んでいる生徒たち

テーブルを取り囲み、課題を取り組んでいる生徒たち

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 静岡県立伊豆総合高等学校(伊豆市牧之郷)で7月12日、ロールプレーイングゲーム型業界体験学習「絶望からの脱出」が行われた。

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 同体験学習は、加和太建設(三島市)が大学生のインターンシップ生を対象に開発したコンテンツ。参加者が街を活性化させる「土地開発者」になり、制限時間内で活力のある街になるきっかけを複数の問題を回答しながら進めていくもの。今回は特別授業の一環として行い、建設会社の魅力を、ゲームを通して知ってもらおうと企画した。

 参加者は同高建築工学科3年生の22人。生徒は4つのチームに分かれ、お互いの知恵を出し合いながらチームワークで進めていき、おおよそ時間内に全チームが解答。しかしながら正解に至ったのは1組だけで、難易度の高い体験ゲームに悔しがる生徒の姿もあった。

 正解者チームのメンバー、桜庭由梨恵さんは「とても楽しい経験をした。今まで高校では技術などの勉強がメインで行われていたが、この授業ではニーズに応えることや、柔軟に発想を転換していくことも大事と思った。今後もこの経験を生かし、建築の世界で活躍していければ」と話す。

 また同学科長の寺井賢一先生は「若い世代はゲームなどに慣れていて、言葉で説明するよりも本人の意識に入り込んでいったのでは。私も一緒に参加したが、今回の経験で、何事も全て順調に行くのではなく、多様な思いがあるということを感じ、理解して成長してくれれば」と話す。

 今回の企画を立案した加和太建設採用担当の住家昌宏さんは「このゲームを通して伝えたかったのは『正解は一つじゃない』『良い建物は地域や利用者の目線で作る』『関係するもののチームワーク』の3つだった。普段インターンで行っている大学生は初対面の場合が多いが、高校生たちのチームワークはとても連携が取れていて素晴らしい」と話し、成果について、「伝えたい要素が伝えられたと思う。今回の高校生と一緒にゲームしていて、彼らが難題に諦めず何度も仮説を立てて取り組む姿を見て、とても頼もしく見えた」と期待を寄せる。

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