伊東で地名冠した「宇佐美ビール」販売へ 脱「おみやげビール」目指す

宇佐美の土地を背景にビールを飲む加藤さん

宇佐美の土地を背景にビールを飲む加藤さん

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 伊東のビール工房「宇佐美麦酒」(伊東市宇佐美)が7月1日、新ブランド「THE USAMI BEER」の出荷を開始した。

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 同地では以前から「伊豆の地ビール」という名称でビールの醸造を行っていたが、今年3月、都内のコンサルタント会社が同事業と近隣の農園15万坪の譲渡を受けた。今回の新ブランドの販売は、新体制後初のビール商品となる。

 社長の加藤泰克さんは「伊豆の地ビールは商品のクオリティーの高さは知っていたが、流通開発が進まず、ご当地の『お土産ビール』になっていた。今回は自社の流通のノウハウなどを活用し、観光地にあるお土産ビールの脱却を目指したい」と意欲を見せる。

 今回のブランド第1弾として、同社は「ゴールデンエール」(330ミリリットル入り=500円)を発売。今まで同社が扱ってきたビールは伊豆の湧き水を使っていたが、今回は伊東沖の海洋深層水を使うのが特長。「海洋深層水を使うことできめ細やかさが増え、味に豊かさが増した。フルーティーな香りと一緒に楽しんでほしい」と加藤さん。

 今後については「都心などにも出荷できるビール作りを目指すと共に、今後はビール工房周辺にある野菜を使ったバーベキューや、オレンジピールを使ったビールも出荷していきたい。ビールを通して宇佐美の魅力を発信していきたい」と話す。

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